Netflix映画『余命一年、男をかう』2026年世界独占配信
Netflix映画『余命一年、男をかう』2026年世界独占配信

 俳優の柴咲コウと赤楚衛二がW主演を務めるNetflix映画『余命一年、男をかう』が、2026年に世界配信される。27日、都内で開催された動画配信サービス「Netflix」の新作ラインナップ紹介イベント「Next on Netflix 2026」で発表された。脚本は『余命10年』などで知られる岡田惠和、監督はドラマ『silent』『海のはじまり』で繊細な人間描写を評価されてきた風間太樹が務める。

【画像】吉川トリコによる原作書影

 本作は、2021年に「第28回島清恋愛文学賞」を受賞した同名小説を映画化。「節約は最高のエンターテイメントであり暇つぶしだ」と言い切り、恋愛や結婚を“コスパが悪い”と切り捨てて生きてきた40歳の独身女性・片倉唯が、無料で受けたがん検診をきっかけに余命宣告されることから物語は始まる。

 余命、あと一年。唯の胸に湧いたのは恐怖ではなく、不思議な解放感。「死ぬのなら、もう節約なんて必要ない」と決意。そんな彼女の前に現れたのは、ワケありピンク頭のホスト・瀬名だった。「お金を貸してほしい」という突然の申し出をきっかけに、唯は72万円で瀬名を“買う”ことに。奇妙で、時に純粋な二人の関係は、次第に予測不能な愛の形へ変化していく。

 主人公・片倉唯を演じる柴咲は、「原作を読んで『あ、この役やりたい』と直感的に思いました」と語り、社会通念に縛られず自分の城を築く唯の生き方に共感を寄せたことを明かす。また、「ピンク髪の瀬名との出会いで一変する観念を自分も体感してみたいと思いました。やっぱり“推し”は必要」と、ユーモアを交えながら役への思いを語っている。

 一方、ホスト・瀬名を演じる赤楚は、「重い現実を受け止めながらも、それを表に出さず軽やかに生きるキャラクター」と役柄を説明。「唯さんと出会うことで、彼の当たり前が少しずつ崩れていく。その変化がとても面白い」とコメントし、「人と過ごすことで自分が変化していく、そんな前向きなテーマが描かれた作品です。将来への不安や葛藤を抱える方々の光になれたら」と作品への期待を語っている。

 型破りな二人の関係性を通して、“余命もの”という題材を新たな視点で描く本作。柴咲コウと赤楚衛二、そして岡田惠和×風間太樹という新鮮なタッグが、人生の輝きを問い直す異色の愛の物語を届ける。

■コメント全文

▼柴咲コウ:片倉唯 役
 原作を読み、「あ、この役やりたい」と直感的に思いました。髪型、働き方、会社のユニホーム、几帳面さ、節約の仕方…どれをとっても普段の私とはかけ離れていそうだけど、唯にはトリッキーな側面も感じられそこに興味を持ちました。社会通念に絆されず、自分だけの小さな城を構えそこで生活を営み、淡々と、だけどそこはかとなくそれを慈しむ様が自分と被るところもあり。もしかしたら、唯のインナーチャイルドに共感したのかもしれません。そしてなにより、ピンク髪の瀬名との出会いで一変する観念を自分も体感してみたいと思いました。おかげさまで"推し活"の重要性を身をもって感じられました。やっぱり推しは必要。

▼赤楚衛二:瀬名吉高 役
 瀬名は重い現実は受け止めつつも、それを表に出さずに軽やかに生きるキャラクターです。唯さんと出会うことで、彼の中での当たり前が少しづつ崩れていく姿に面白さを感じました。二人の会話には自然なグルーヴ感があり、掛け合いの心地よさも魅力です。人と過ごすことで自分が変化していく、そんな前向きなテーマが描かれた作品です。将来への不安や葛藤を抱える方々の光になったらうれしいです。

▼原作者:吉川トリコ
 老後にいくらあったら安心できるのか、どれだけお金があれば充分なのか、どうしてお金がないことがこんなにも不安なのか。おそらく多くの人にとって切実な問題です。それで、そういう話を書こうと思いました。
 日々の節約に血道をあげる地方事務員と金策に翻ろうする地方のホストが出会う、とんでもなくしみったれた小説が、まさかこのような豪華な布陣で映画化されることになるとは思ってもいませんでした。どんな映画になるのか、私自身とても楽しみにしていますし、この物語がだれかの日々の糧になれたらと願っています。

▼脚本:岡田惠和
 原作を書店で手にとった瞬間から、脚本書きたいなと強く思っていました。なのでNetflix岡野さんからオファーいただいたときは本当に嬉しかった。柴咲さんと赤楚さんを企画の最初からイメージして紡がせていただきました。風間監督とゆっくり時間をかけて、丁寧に丁寧に一つ一つのシーンや感情を確認しながら本を完成させました。打ち合わせしているときからこれは愛されるいい作品になると確信しています。ご期待ください。

▼監督:風間太樹
 年齢・性別にとらわれずに生きるということが一般化している現代において、それでもどこか癒えない私たちの不安は、今日の自分が明日の自分の生活を心許ないと思ってしまうからではないか。生きてから、その人生を全うするまでの間に悩み考えるほとんどが仮に「金」のことであるとして、誰に頼ることもなく、心許なき時代を切り裂くように軽快に生きる主人公・片倉唯の生き様には異端なるエネルギーを感じました。そして堅実に生き抜いてきた彼女を「強さ」などの言葉で括り切れるものではないと思った瞬間に、本作を眼差す意味があるように思えました。そんな彼んなが突然の余命宣告を受け、ピンク髪のホストと出会い・関わりを持つことでどんな人生の展開を迎えるのか。思春期から観てきた柴咲コウさんと、再会の赤楚衛二、お二人と積み上げた生と死のあいだにある本作ならではの邂逅と、予測不能な人生のおかしみ。ぜひご刮目いただきたいです。

▼エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)
 『余命一年、男をかう』という挑戦的なタイトルにひかれ原作を手に取り、読み終える頃には、これは絶対にNetflixから届けたい物語だと感じていました。未来への不安が漠然と蔓延る現代だからこそ生まれた、新たな主人公像・唯。彼女は余命宣告を受けたとき、思わぬ決断をし、人生の冒険に踏み出します。岡田惠和さんの包容力ある脚本と、風間監督の研ぎ澄まされた演出によって、その大胆なテーマが繊細に立ち上がりました。柴咲コウさんは唯の心の揺れを驚くほどリアルに体現し、赤楚さん演じる瀬名の無垢さが、物語に思いがけない救いをもたらしています。ぜひご期待ください。

▼プロデューサー:八尾香澄
 老後の心配をして徹底的に節約、往復1時間の徒歩通勤を続けるストイックで少々生きづらい主人公、唯。頑固で、意地っ張りで、ちょっと変。なのに妙に愛おしい。そんな唯を演じるのは柴咲コウさん。誰の力も借りず独りたくましく生きる覚悟と、心の奥にあどけなさを秘めた姿は思い描く唯そのものでした。唯に振り回されながら、価値観を揺さぶられていくピンク髪のホスト・瀬名を軽やかに演じるのは、赤楚衛二さん。不意をつかれた時のリアクションや、屈託のない笑顔は、頑くなな唯の心にバターのようにそっと溶け込んでいきます。愛すべき唯と瀬名の物語。早く皆様にお届けしたいです。