長谷川まりる『杉森くんを殺すには』(くもん出版)映画化決定
長谷川まりる『杉森くんを殺すには』(くもん出版)映画化決定

 長谷川まりるの小説『杉森くんを殺すには』(くもん出版)の映画化が決定した。今年撮影を行い、来年(2027年)の全国公開を予定している。

【画像】メガホンをとる森井勇佑監督

 原作は2023年9月に刊行され、SNSを中心に話題を集めた児童文学作品。24年には「第62回野間児童文芸賞」を受賞し、児童書の枠を超えて幅広い読者の支持を獲得している。発売から2年以上が経過した現在も版を重ねるロングセラーとして注目を集めている。

 物語の主人公は高校1年生のヒロ。兄のミトさんに「杉森くんを殺すことにしたの」と電話をかける衝撃的な場面から始まる。ミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つのアドバイスを伝え、ヒロはそれを実践していくが、物語は予想外の方向へと進んでいく。家族や友人との何気ない日常の中で、ヒロと杉森くんの過去が少しずつ明らかになり、読者はやがて冒頭のヒロの言葉の意味を知ることになる。

 アニメーション映画『猫の恩返し』『映画 聲の形』『きみの色』などで知られる吉田玲子が脚本を担当。監督は『こちらあみ子』『ルート29』の森井勇佑が務める。10代の若者が心の問題と向き合い、傷ついた心を取り戻していく過程を瑞々しく描き、新たな青春映画の誕生を目指すという。