木製のくわなど弥生時代の道具を紹介する野中智学芸員=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館
木製のくわなど弥生時代の道具を紹介する野中智学芸員=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館

 出雲市斐川町神庭の荒神谷博物館で企画展「荒神谷の時代~ものづくりからみる弥生の道具~」が開かれている。稲作の伝来とともに作られるようになった磨製石器や木製農具といった出土品から、弥生の出雲人の暮らしぶりに迫る。15日まで。

 展示では、木製の田げたやくわ、調理具、祭祀(さいし)具など約50点を紹介する。多くは出雲、松江両市から出土した現物という。稲作開始前の縄文時代に作られた打製石斧(せきふ)も並び、弥生時代の磨製石斧と見比べてものづくりの変遷を感じられる。

 天と地をつなぐ使者として信仰されていた鳥を模した鳥形木製品など、農作物の豊作を祈る儀礼に使われた道具も展示する。野中智学芸員(39)は「弥生の道具は現代にもつながる心性を映し、共同生活という暮らしの様式で使われてきた。日本人のものづくりの原点が見つめられるはず」と話した。

 午前9時~午後5時。観覧料一般420円、大学生、高校生210円、小中学生110円。火曜休館。(今井菜月)