年明け以降、山陰両県を襲った震度5強の地震や衆院解散・総選挙に振り回され、個人的にすっかり忘れていたが、ミラノ・コルティナ冬季五輪が開幕した。日本選手団は4年前の北京大会の18個を超えるメダル獲得を目指すという。
いまひとつ関心が高まらないのは山陰出身選手がいないこともあるだろう。両県からの冬季五輪出場は、2010年バンクーバー大会ボブスレー女子の浅津このみ選手(出雲市出身)、同じくボブスレー男子の小林竜一選手(鳥取市出身)までさかのぼる。
残念に思っていると、鳥取県出身のシェフが日本選手団を食でサポートするという記事が先日の本紙に載っていた。ミラノ在住の徳吉洋二さん(48)。選手団に和食を提供するプロジェクトに参加しメニューを監修するそうだ。「アスリートの最大限のパフォーマンスを引き出したい」。裏方の決意が頼もしい。
実は26年の冬季五輪は日本開催の可能性もあった。14年に当時の札幌市長が26年大会招致を表明。その後、18年の北海道胆振東部地震を受け、目標を30年大会に切り替えた。当初は有力候補とみられていたが、東京五輪の汚職・談合事件で強まった逆風をしのぎきれず、招致の先送りに追い込まれた。
相次ぐ不祥事で五輪のイメージは悪化している。とはいえ選手に罪はない。山陰出身者がいなくても、4年に1度の大舞台に挑む選手たちに熱いエールを送りたい。(健)













