自民党総裁選で河野太郎行政改革担当相への支持を表明する石破茂元幹事長=東京・永田町、国会
自民党総裁選で河野太郎行政改革担当相への支持を表明する石破茂元幹事長=東京・永田町、国会

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が15日、総裁選に出馬せず、河野太郎行政改革担当相を支持する考えを正式表明した。石破氏は「改革を志す勢力が二分することなく一致すべきだ」と説明した。石破派(17人)として誰に投票するかは意思決定しなかった。石原派(10人)も議員個人の判断に委ねると確認し、17日の告示を控え、党内7派閥のうち6派閥で事実上の自主投票にする流れが強まった。

 石破派は東京・永田町の国会内で臨時総会を開き、石破氏が自身の不出馬と河野氏支持を説明。議員から異論は出なかった。

 終了後の記者会見で石破氏は「自民党を、政治を変えようという思いを持つ者が、可能な限り一致して総裁選を戦うことが最も重要だ」と繰り返し述べた。

 これまで対応を「白紙」とし続けた理由を問われると「(改革を)実現したい思いがあり昨年も立候補した。今回もやるべきとずっと思っていた」と強調。国会議員からの支持拡大の見通しが立たず、出馬しても勝機が見いだせない党内情勢が背景にあり「それ(出馬)が国民の願いを実現することになるのか。そのはざまで昨日まで悩んでいた」と説明した。

 総裁選は河野氏、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相が軸となる。野田聖子幹事長代行は出馬に向け詰めの調整を急ぐ。

 最大派閥の細田派(96人、細田博之会長)は既に岸田、高市両氏を支持すると決め、河野氏に関しては各議員の判断に委ねた。竹下派(52人、竹下亘会長)は岸田、高市、河野の3氏に、二階派(47人)は高市、河野両氏にそれぞれ支持が分かれる。両派とも野田氏が出馬すれば支援に回る議員がいるとみられる。

 麻生派(53人)は所属する河野氏か岸田氏を基本的に支持すると決定する。ただ高市への投票も認める。ベテランは岸田氏支持が多く、若手は河野氏支持が大勢だ。

 出馬表明した3人は支持拡大に努めた。岸田氏は引退後も影響力を残す青木幹雄元参院議員会長(出雲市出身)と東京都内で会談。河野氏は国会内で新型コロナウイルスの影響を受けた飲食業の経営者らと意見交換した。高市氏は国会の議員会館事務所を回った。
       (白築昂)