立春も過ぎ、暦の上では春となりますが、山の世界では2月いっぱいは厳冬期とされます。街と比べると、山麓でもひと月、山の上ではふた月以上、春の訪れは遅く感じます。今回のコラムでは、槍・穂高連峰の玄関口でもある「上高地」のことを書きたいと思います。

 ▽梓川がつくり出す霧氷

 11月15日の閉山祭以降、4月中旬にバスが開通するまでのこの季節、上高地へは徒歩でしか行くことができません。当然、訪れる人も限られるため、その分、静かで自然な姿が楽しめます。なかでも上高地の冬の風物詩として、写真など...