―国土交通省の政策コンテストによる配分で萩・石見空港の羽田便1日2往復運航が2029年3月まで継続します。
25年度の羽田便の利用者数は12万2028人(26年1月末)で、前年同期を6.3%上回っています。全日本空輸(ANA)の国内線の平均伸び率を上回るペースです。
―要因は。
修学旅行や社員旅行など、団体利用していただいた地元の努力に心より御礼申し上げます。ANAの運賃セールをきっかけに、初めて萩・石見空港を選ぶケースも出てきたと感じています。観光面ではNHK連続テレビ小説「ばけばけ」や、関西万博での石見神楽公演で島根県の知名度が上がり、空港圏域への関心も高まったと考えています。閑散期の2月にも観光バスが空港駐車場に待機するようになり、多岐にわたる観光振興策が実を結んだと感じます。
―飛行機の発着以外でも空港振興を図っています。
普段は一般の人が立ち入ることができない滑走路を走る「空港マラソン」や「INAKAライド」の開催のほか、柴犬のルーツとなる石州犬の「石号」が生まれた地として、地域のご協力の下で柴犬が飼い主と一緒に利用客を出迎えるなど、さまざまなイベントを継続しています。柴犬とのふれ合い目当ての常連客も増え、海外から飼っている柴犬と来てくれた方もいました。25年度は、デザイナーに空港オリジナル柴犬Tシャツや缶バッジを作ってもらい販売しました。柴犬とのふれ合いがない日もファンが喜ぶような取り組みを考えていきたいです。
―アジア圏で唯一、養蜂事業を行う空港としても有名です。
自らが魅力を語れるように、養蜂現場で作業に参加しました。作業者が持続して養蜂に取り組める運営体制の構築のためにも重要な経験でした。今年で養蜂事業は10周年を迎えます。記念商品として3月20日に新たに発売した「あめ。」や、2年ぶりの発売となるミード酒など、さまざまな手法で空港を盛り上げたいと思います。

萩・石見空港から東京への定期便は1日2便。飛行機を利用すれば所要時間は約90分です。早い移動により確保した現地時間を使って、ビジネスや学びはもちろん、会いたい人との対面や旅先を五感で楽しむといった心の豊かさ獲得、買い物やグルメ、推し活など、いろいろなシーンで使い倒していただけると幸いです。

柴田 洋:三重県伊勢市出身(62歳)2024年に現職に就任。
1987年にANAに入社、国際線を中心に航空ダイヤ調整、オペレーションコントロール、ホノルル支店長などを歴任。益田暮らしももうすぐ2年ですが、四季それぞれの表情を見せる豊かな自然に親しみ、新鮮で美味しい食材を満喫しています。島根で再開した鉄道趣味にもさらに力が入り、足繫く通っては、乗ったり撮ったりを楽しんでいます。













