―建設現場でICT(情報通信技術)施工の導入が拡大しています。
国土交通省発注分はほぼICT施工になっています。このほど本線が開通した山陰道三隅益田道路もそうでした。ICT施工はこれから、遠隔操作などオートメーション化のステージに入ります。対応していくためには機械の新たな設備投資が必要になります。将来に財産を残すという考えで進めていきます。

 

―人への投資も積極的ですね。
新しい技術の導入には使いこなす人材が欠かせません。資格手当を手厚くする制度改正を2025年度に行いました。当社は「ものづくりは人づくりから」というビジョンを掲げており、技術力を高めて、人としての成長を促します。26年度は4人を新卒で採用しました。人材育成ととともに、充実した福利厚生をアピールし人材獲得にも注力します。建設業の社会的役割や使命、働く誇りを伝えていくには業界全体での取り組みが重要だと考えています。

 

―2025年12月に地場の土木大手・野村組をグループに迎え入れました。
後継者確保に課題を抱えていた野村組の全株式を引き受けました。益田で歴史ある会社同士です。野村組の会社を残し、社員もそのままで双方の強みを生かす関係を構築し、グループの企業価値向上を目指します。公共土木の大型事業は山陰道の三隅益田道路開通から西への延伸工事着手まで、ある程度タイムラグが出ることになりそうです。高市政権の「積極財政」に期待しつつ、野村組との新たな事業展開を模索します。

 

―地域貢献の取り組みは。
2年に1度の社員旅行を4月に実施します。萩・石見空港発着のコースで利用増に貢献します。高津川花火大会2026をはじめ地元の祭りに協賛し、ボランティア活動では高津川や海岸のごみ拾いのほか、当社が建築した福祉施設で車いすの清掃を続けています。やはり一番の地域貢献は益田で働きたい若者の受け皿になることです。その思いで社業発展にまい進します。

 

「個の力」に磨きを 自分自身についた学びの習性は一生失うことはありません。 学びの習性によって、徳、技術、資格が得られ個の力となって失うことはありません。 個の力は学びによって養われます。 社会人となって常に学びを忘れずに、よりよい人生を送るためにも、自分自身を失うことなく学び、「個の力」に磨きをかけてください。

大畑 勉:益田市出身(74歳)2015年(平成27年)現職に就任
趣味はロードバイク、読者です。毎年、「しまなみ海道」を疾走し、爽快なサイクリングを楽しんでいます。また「益田INAKAライド」を完走しました。山登りも好きで、屋久島の縄文杉に会いにも行っています。最近の読書は松下幸之助の本を再読しています。また、クロスバイクを購入しましたので、暖かくなれば街走りを楽しみたいと思っています。