―現在の業況について教えてください。
製造業向けの受発注管理システム「調達業務改革Web-EDI e商買」の2026年3月期の売上高は前期比15%増となり、全社の売上高も前期比で11%増となります。国内外の製造業346工場に採用していただき、外注・仕入先は約7万3千社と年々増えています。調達業務の改善提案からユーザー固有のニーズに合わせたカスタマイズ、導入支援、アフターメンテナンスまで行います。他社がやらないことを考え、喜んでもらえる製品、サービスを開発し、販売する企業として発展を目指しています。

 

―人への投資を強化しておられます。
成長意欲の高い人が安心して挑戦できる職場を目指し、2025年度はベースアップを1万5千円行いました。また、2026年度の新卒採用の社員の初任給を1万5千円アップしました。新入社員には業務を学んでもらうため、約3カ月間、製造業の現場に研修に行かせています。現場を体験してもらうことで、何が課題となっているのかを把握し、自社のサービスに活かしてほしいと考えています。

 

―地域活性化をどのように進めていくべきでしょうか。
囲碁用語に「着眼大局着手小局」という考え方があります。広く世界を見て日本や島根をどう変えていくかを考え、小さなことから少しずつやることが重要です。尊敬する経営者の松下幸之助氏も社会のために製品開発と販売を進めたリーダーでした。リーダーにはこうした視点を持ち実行する力が必要だと思います。

 

―現在、力を入れていることは何ですか。
3年越しで開発に取り組んできた新しい製品とサービスを2026年秋をめどにサービスを開始します。主力製品のe商買は常に改良を重ねています。東京や大阪の展示会への出展も継続しています。出展することにより、ユーザーの真のニーズを引き出し、提案につなげていくことで、販売の促進につながっていきます。

 

社会人として自立をしてほしいと思います。そのためには、職業に就いて社会に役立つ人になってほしいと思います。 日本、世界はもちろん、山陰には様々な課題があります。原発再稼働、竹島問題、海洋汚染、PM2.5、少子高齢化等々、これらの課題を正面から受けとめ、問題解決に向かってほしいと思います。

石𥔎修二=出雲市出身。早稲田大学卒。富士通、日立中国ソフトウェア(現 日立ソリューションズ西日本)で、システムエンジニアとして主に金融システムの開発に携わり、1995年オネストを設立。自ら考案したパッケージソフト「調達業務改革Web-EDI e商買」は国内外346事業所以上、サプライヤー約73,000社超で利用されています。 趣味はゴルフ、囲碁。