―地元経済の現状は
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」の効果により、観光関連は好調で、金利の上昇を見据えた駆け込みの住宅需要も見られ、全体としては底堅いです。一方、各業種とも人手不足が深刻です。デジタル機器などを導入し、生産性を高めようという設備投資の動きも出ています。

 

―日銀の政策金利は0.75%程度まで上がり「金利ある世界」が常態化しました。
他の金融機関との預金獲得競争が激しくなり、株高を背景に、預金から投資に資金を振り向ける流れも加速しています。当金庫ではマイナス金利の時も渉外担当者を減らさず、フェース・トゥー・フェースで預金獲得に力を入れていました。築いてきた信頼と、顧客の共感を得られる商品作りで預金の維持・拡大に努めます。取引先の負担になるため、貸出金利は利上げになっても、すぐには上げられません。資金繰りはもちろん、補助金の情報提供や価格転嫁に向けた環境整備など、本業支援がますます重要になっています。

 

―デジタル化が進む中でも店舗の維持に力を入れています。
病院、学校、金融機関がなくなると地域が衰退すると言われています。大田市の久手支店は、JR山陰線久手駅の駅舎跡に移転し、駅の待合所を併設して今秋の開業を目指しています。店舗に来る住民、駅を利用する学生との接点になったり、駅周辺で週末に朝市が開かれたりすれば、地域のにぎわい創出につながるのではないでしょうか。「何でもスマートフォン」でというのは簡単ですが、高齢者にとっては負担で、詐欺被害の懸念もあります。店舗を守り、人が集まる場所を維持していくことが大切と感じています。

 

―厚労省が認定する新基準での「くるみんプラス」に全国の金融機関で初めて選ばれました。
子育てや不妊治療と仕事の両立に注力している点が評価されました。子どもは将来の宝で、企業を含めた社会全体で大切にしていかなければなりません。子ども食堂の支援にも引き続き力を入れていきます。

 

中央しんきんはface to faceをモットーとしております。スマホ一つあればあらゆる金融取引が可能である時代だからこそ、より高いコミュニケーション能力と課題解決力が必要です。地元の声に寄り添い、この街の課題を自分事として捉え、人のために動ける「情熱」をもった方を心からお待ちしています。

福間 均=島根県雲南市出身(68歳)2017年に現職に就任。
出張時には可能な限り時間をとって歩くようにしています。季節の変化もですが、変わりゆく街の様子や人の変化などを肌で感じるようにしています。デジタル化していく社会の中で、この肌感は重要であると考えており、仕事やプライベートでの感性の維持に役立っています。