―年明けに島根県東部と鳥取県西部で最大震度5強を記録する地震がありました。住民の生活に欠かせないエネルギーの供給事業者として災害への備えはどうですか。
当社は震度6~7程度の地震に耐えられるポリエチレン製のガス管の整備が進んでいます。災害を考えると「電力が良いものは電力、ガスが良いものはガスを使う」といった分散型のエネルギーシステムが重要です。2011年の東日本大震災で原発一辺倒だった国のエネルギー政策が一変し「電力は電力会社、ガスはガス会社」という業界の構図は変わりました。当社は鳥取市とともに「とっとり市民電力」を設立して太陽光やバイオマスといった自然由来の電力を供給しています。
―エネルギー事業者の競争が激しくなりました。
東日本大震災から15年の時を経て原発も再び動き出しており、大手電力会社の力も元通り強くなっていくでしょう。地域の電力会社として生き残る鍵は、地域密着だと考えています。
―下水処理工程で生じる消化ガスを合成メタン(e―メタン)に変えて、都市ガスの代替燃料に活用できないかを探る実証事業に24年夏、地方の都市ガス会社としていち早く参画されました。
実用化に向けて取り組みを進めることになっています。都市ガス業界にとって脱炭素化の一番の策は、天然ガスを合成メタンに替えていくことです。究極は「水素」ですが、まだ課題が多く、それまでは合成メタンが一番有望です。当社の取り組みを横展開できれば良いと考えています。
―25年秋に採用サイトを刷新しました。どのような人材を求めていますか。
ユニークな人材を入れ、新しいことに取り組みたいですが、エネルギー事業は安定が欠かせません。点検など毎日同じ作業を続けられる忍耐力と使命感がある人材が必要です。一方、新しいことに取り組む意欲がないと組織は硬直化します。保守と先進のバランスが大事です。

「当たり前の日常」を守り続けるインフラの仕事は、地域貢献を肌で感じられる仕事です。現在、私たちは脱炭素社会の実現に向けてエネルギーの変革期を迎えており、自ら考え、主体的に行動できる力がこれまで以上に求められています。時代の変化を柔軟に捉え、私たちと共に地域の豊かな未来を創り上げていきましょう。

松江市生まれ、鳥取市育ち(46歳) 32歳で代表取締役社長に就任。
趣味は、ゴルフ、スポーツジムでのパーソナルトレーニング、音楽鑑賞です。旅行が好きで目標は全世界を制覇することです。世界の絶景スポットを回りたいです。












