―物価高騰で食料品や日用品に大きな影響が出ています
1品ずつの単価が上がっていますが、お客さまの1回当たりのお買い上げ点数は微減の傾向が続いています。業界全体でも単価が伸びる一方で売上高自体の上昇率は鈍化しており、引き続き厳しい現状にあると認識しています。

 

―商品に付加価値を生む取り組みが求められています。
直接的な対策は難しいだけに「丁寧に、当たり前のことを当たり前にやっていく」という思いです。お客さまに喜んでいただける売り場をつくりながら、しっかりと、品ぞろえを欠かさないということに尽きます。新型コロナウイルスの影響や物価高騰が深刻化する以前の10年前ごろと比べ、そうした「基本中の基本」が本当に改善できているのかを冷静に見直し、お客さまに信頼される店づくりに社全体で真剣に取り組む1年にしたいと考えています。

 

―店舗づくりのためには人材育成も重要になりますね。
2024年4月に人事制度をアップデートし、業務上の目標達成に取り組むチャレンジシートを運用しています。まだ手応えは50%というところですが、面談を重ねてしっかりとコミュニケーションを取りながら社員がどう成長していくのか、仕事の仕方をどう変えていくのかをより明確に把握したいと思っています。実際に店舗で発生している問題に対して店舗と本部が連携して向き合い、組織的に問題解決が行える体制づくりに取り組んでいきます。

 

―24年に創業70周年を迎えられました。地域に愛されているスーパーマーケットとして今後どのような展望を持っていますか。
生活に必要な商品を過不足なく良い状態で提供する「暮らしのパートナー」であることが本分です。ごまかしがきかず、正直な商売であり続けなればいけません。お客さまの普段の生活に大きく関わる責任の大きさを社員一同で感じながら、お客さまに「丸合があって良かった」と思ってもらえる存在になりたいと思います。

食品スーパーは世の中になくてはならない存在です。派手さはありませんが、ごまかしもできません。お客さまからの信頼を勝ち取る商売とも言えます。一方、仕事を通して地域に貢献でき、責任感と誇りを持って真面目に取り組むことで必ず報われます。人生を懸ける価値のある仕事で、ぜひ目指してほしいです。

梅林 裕暁=米子市出身(49歳)東京での銀行勤務を経て、2008年に入社、13年から現職。