東京・池袋で13日から開催されていた国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2026(TAAF2026)」が16日、TOHOシネマズ池袋で授賞式を行い閉幕した。式典では、2027年からフェスティバルを新たな形へとリニューアルすることが発表された。
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コンペティション部門では、長編アニメーショングランプリに韓国のキム・ボソル監督による『広場』、短編アニメーショングランプリにアリス・エサ・ギマランイス監督の『今日は土曜日なのに』が選出。それぞれに東京都知事賞が授与された。
授賞式には小池百合子東京都知事がプレゼンターとして登壇。「アニメーションは国境や言葉の壁を越え、世界の人々をつなぐ“共通語”となっている」と述べ、受賞者を祝福した。さらに、「日本のアニメは豊かな表現力と物語性で多くの人々を魅了している」として、池袋のアニメ文化拠点や海外展開を目指すクリエイター支援の取り組みに触れ、「このフェスティバルを契機に、多くの才能あるアニメーターが世界へ羽ばたくことを期待している」とエールを送った。
また式典では、TAAF実行委員長の石川和子氏が、2027年よりフェスティバルを刷新し新たなステージへ進むことを発表。石川氏は「アニメを取り巻く環境は大きく変化している。東京からアニメの未来を切り開く新しいフェスティバルを生み出したい」と語り、今年秋にプレイベントを開催する予定であることも明らかにした。
小池知事も「アニメ産業は日本の経済成長を支える原動力の一つ。東京都としてこの新たな挑戦を全面的に後押ししていく」とコメントし、新フェスティバルへの期待を示した。
映画祭のメインプログラムであるコンペティション部門には、長編部門に世界31の国と地域から39作品が応募され4作品がノミネート。短編部門には71の国と地域から997作品が寄せられ、23作品がノミネートされた。学生賞には東京藝術大学の田久保はな監督による『小さな世界の終わり』が選ばれた。
あわせて「アニメ功労部門」、「アニメ オブ ザ イヤー部門」の受賞作品・受賞者へのトロフィーの授与も行われた。
アニメ功労部門は、松谷孝征(プロデューサー)、竹宮惠子(漫画家)、金春智子(脚本家)、押井守(監督)、安彦良和(漫画家/アニメーション監督)、森まさあき(立体アニメーター/人形作家)、山本二三(美術監督)、小山茉美(声優)、なみきたかし(アニメーション史家)らが受賞。
アニメ オブ ザ イヤー部門の劇場映画部門作品賞には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、テレビシリーズ部門作品賞には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が選出。
個人賞は、原作・脚本部門に魚豊(『ひゃくえむ。』等)、監督・演出部門に亀山陽平(『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』等)、アニメーター部門に榎本柊斗(『映像研には手を出すな!』等)、美術・色彩・映像部門に竹田悠介(『機動警察パトレイバーthe Movie』等)、音響・パフォーマンス部門に米津玄師(劇場版『チェンソーマン レゼ篇』「IRIS OUT」等)がそれぞれ受賞。
ファン投票によるアニメファン賞は、映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が総投票数1万7412票のうち8024票を獲得し受賞した。
国内外から多くのクリエイターや観客が集まったTAAF2026は、新たなフェスティバルへの期待を残して幕を閉じた。
■コンペティション部門の受賞結果
長編アニメーショングランプリ:『広場』(監督:キム・ボソル(韓国)
長編アニメーション優秀賞:『青いソングバードの秘密』監督:アントワーヌ・ランソー(フランス・ベルギー)
短編アニメーショングランプリ:『今日は土曜日なのに』監督:アリス・エサ・ギマランイス(ポルトガル・フランス・スペイン)
短編アニメーション優秀賞:『結末はただひとつ』監督:ピオトル・ミルチャレク(ポーランド)
豊島区長賞:『親愛なる終わりへ』監督:ケマ・クザン、リアン・フランケル、ラオラ・ル・ブルシコ、アリサンド・マソン、ジョゼフィーヌ・ムニエ、クレマン・サダン(フランス)
学生賞:『小さな世界の終わり』監督:田久保はな(東京藝術大学)
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