住民が高校の授業を体験する「老いも若きも島前高生」がこのほど、島根県海士町福井の隠岐島前高校で開催された。小学生から70代までの約40人が、6教科の特色ある授業を受け、学びを楽しんだ。
いつもと違う人に授業を受けてもらって学校への理解を深めるとともに教員の技量を高めようと、同校が初めて企画。家族連れや大人の島留学生、60年ぶりに学校へ来た卒業生が参加した。参加者は公民、理科、情報、英語、数学、美術のうち2教科を選択して60分の授業を受けた。希望者には学生服も貸し出した。
理科ではミカンのビタミンCの含有量を検出する実験を行った。吉岡裕司教諭の指導で、ミカンをすりつぶした液にでんぷん水溶液を混ぜ、特殊器具でヨウ素溶液を加えた。
オレンジ色が青に変化するとビタミンCが反応したサインで、加えたヨウ素溶液の量を計算式に当てはめて含有量を割り出した。同町は崎地区のミカンが特産で、吉岡教諭は「崎みかんは通常と比較して1・3倍のビタミンCが含まれる」と解説した。
同町海士のワイン醸造家で、ミカンのシードルも製造する石川潤さん(47)は「自分たちのワインも分析を試したい。学生服を着るのは気持ち良かった」と話した。
(鎌田剛)














