映画『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』初日舞台あいさつの模様
映画『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』初日舞台あいさつの模様

 映画『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』初日舞台あいさつが20日、都内で行われ、TVアニメ『暗殺教室』の主要キャラクターを演じる福山潤(殺せんせー役)、渕上舞(潮田渚役)、岡本信彦(赤羽業役)、洲崎綾(茅野カエデ役)、逢坂良太(磯貝悠馬役)の5人が登場。仲の良さを見せ、会場を盛り上げた。

【写真】ポーズ!会場を沸かせた洲崎綾&逢坂良太

 ステージに登壇した福山は「皆さん、今日はよく観ていただきました!」と呼びかけると、「この10周年の記念すべきプロジェクトで、こうやって皆さんの前に舞台あいさつで登壇させていただけること、本当にうれしく思います。やっぱり、思いがあふれてくるというか。そういったものを語りきれるか分からないですが、皆さん一緒に楽しい時間を過ごしましょう」とあいさつした。

 続けて、両手を広げながら「潮田渚、そして蛍を演じた渕上舞だよ!」とお馴染みのポーズを披露した渕上。「今日はみんな揃って殺せんせーカラーである黄色を身にまとってごあいさつに参りました。この場では何から語ろうかと、頭の中がものすごくグルグルしていますが、みんなで楽しく作品のことを語り合いながら魅力をお伝えできれば」とあいさつした。

 その後も渕上のポーズを真似て「赤羽業を演じた岡本信彦だよ!」と岡本が続き、「マイマイ(渕上)の後はこうなっちゃうんですよ。この流れはよくイベントでもやってましたよね」と笑い、登壇者はこぞって渕上のポーズを真似て見せた。先にあいさつを済ませた福山が「いつも俺だけできない」とさみしそうな顔を見せて、会場は大いに沸いた。

 あらためて岡本が「この5人で登壇するのもめちゃくちゃ久しぶりなんですよ」と語ると、「今日ようやくこの日(公開日)が来たということで、皆さんにお届けできたこともうれしいですし、何より福山さん、早朝から告知活動、お疲れ様です!Xがすごかったですね。福山さんにしかできないことをやっているなと思いました」と福山をねぎらうひと幕で会場を和ませた。

 洲崎が「今日は同窓会なんで、皆さんと一緒にお祭りみたいに、一緒に楽しくトークができれば」と呼びかけると、逢坂が「皆さん、観ていただいたと思うんですが、僕そんなに出てなかったでしょ」とぶちまけ、会場は大笑い。「セリフ数的にはそんなにないんですけど、映像の作り方で、自分もちゃんと出ている感じがして。僕らも見ていて感動しました」と付け加えた。

 イベントでは、事前にアニメ公式Xで募ったファンからの質問に対し、登壇者たちが回答していく形でイベントは進行。「『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』が決まった時はどう思った?」という質問を受けた洲崎が「最初に聞いた時は10年後の世界線の話をやるのかと思った。アニメが7年後とかで終わったので、10年後……何歳?32歳?33歳?」と語ると、「25歳だね」という声とともに、福山も「(殺せんせーとして)あんなに教えたのに…」と、すかさずツッコミを入れて会場のファンを喜ばせた。

 「いつ聞いたのか記憶がないんですけど……」と振り返った逢坂は、「劇場版をやりますって話だけ聞いて。そのまま台本をもらうまで何も聞いてなかったんで。台本が来て、『あ、当時のやつを振り返るんだ』と思ったら…(磯貝が)全然出てない」とぶちまけて会場を笑わせつつも、「卒業前にみんなが思い出を振り返るストーリーだったので。それが余計にエモいなと思いました」と振り返った。

 「今年、初めてアニメで暗殺教室を見て、すっかりハマってしまい、私も殺せんせーみたいな先生になれるか自問自答しながら毎日教壇に立っています」と語る教師の方からの質問には「福山さんは、どんなことを心がけて一人一人のクラスの声優のみなさんと接してきたのか教えてください」という問いが。それに福山は「テレビシリーズが始まった頃は、共演者のひとりという感じで出発したんですけど、やっぱり1クール、2クールと進んでいくと、だんだん大人組、若い組、教師組、生徒組みたいな感じで分かれていって。実際みんなを生徒だと思っていたというわけではないんですけど。でも実際、役を通してやっていく中で、みんなとフラットに、均等に接していきたい、という感じはあった」と振り返った。

 「昨日も(TVアニメ再放送の)オンエアがありましたが、最後、みんなの出席をとっていくところまで含めて、自分の中で、殺せんせーがどういう風にみんなと接していくのか、最初から分かっていたわけではありませんでした。でもみんなと一緒にE組の教室を作っていくうちに、誰かが一人だけ特別だというわけではなくて、みんなが等しく特別なんだと。均等に接することがフラットなのではなく、特別なのに均等になる、ということがあり得るんだなと。それがこの『暗殺教室』を通して感じさせてもらったこと」と続けた。

 「だから『平等にしよう』という意識って、自分の思いを抑えつけてフラットにしようということに置き換えてしまいがちなんですけど、特別なものは特別なもので構わなくて。それぞれスペシャルなものを、自分と同じスペシャルなカテゴリーに入れられた時に、みんなを平等に見れるのではないかな、というのが僕が殺せんせーを演じてる時に感じたことですね」とせつせつと訴えかけると大きくうなずくファンの姿もあった。

 その言葉を聞いた洲崎は「私の学生時代の先生よりいいこと言うなと思って。響きましたね」としみじみ。岡本も「福山さんって、1言ったら100返してくれるんですよ。例えば芝居で悩んだ時も、いろんな要素も全部含めて答えてくれて。それって多分、『お前はその中でどれを選ぶか』というような、余白の部分も残してくれてる感じがして。だからこそ答え自体が、一個の正解というよりも、(自分を)伸ばそうとして、そういう芝居の話をしてくれてたんだろうなという気がします」とかみ締めるようにコメントした。

 そこに「優しさだけじゃないですよね。ちゃんと厳しさもくれるからね」と逢坂が続けると、岡本が「厳しさしかなかったですよ!福山さんは昔、尖りまくっていたから」と畳みかけ、会場のボルテージは最高潮に。その言葉に「尖りまくってたは違うからね」と抗議する福山に、岡本も「『暗殺教室』で出会った時は、殺せんせーのように丸くなっていましたけどね」とたたみかけて会場を沸かせた。

 渕上はそこで「でも可愛らしいところもあるんですよ」とフォローし、「福山さんは当時から『あそこのシーンはこういう風にお芝居をした方がいいんじゃないかな』っていろいろと教えてくれるわけですよ。それで『あ、そうなんですね、分かりました、やってみます』と言って本番でやってみたら『舞ちゃん、テストでやった方がよかったな』ってことがよくある。その時に『ごめんね、ごめんね』って言ってくれるかわいいところがあるんです」と明かすと、福山も「その時に『俺です!俺が余計なことを言いました!』って言います」と述懐。キャスト陣のやり取りからも、福山への信頼が厚い様子がうかがい知れた。

 終盤に登壇者を代表して最後のコメントを求められた福山は「昨日のテレビ放送を観た方いらっしゃいますか?」と会場に問いかけると、大勢のファンが挙手。その様子に笑顔を見せた福山は「10年たって、あらためて皆さんに、また思い出してもらえる、新しく観てもらえることになって。そんなに経ったのかとか、懐かしいとか、いろいろな思いがあると思うんですが、この10年という素敵な時間がすごく良い作用をしていると思うんです」と切り出すと、「やはりいい思い出というものは、一生懸命だったこと、辛いこと、いいこととあって。その時に感じたことが時間と共に昇華されていくんだと思います。この『暗殺教室』という物語が完結してから10年たった今でも、こうやって色あせない物語として、皆さんにお届けできたこと。心から幸せを感じております」と感慨深い様子でコメントした。

 さらに「ですから、この『暗殺教室』を通して、良かったこと、楽しかったこと、そういった想いで、大切なお友だちの皆さまと繋がることができる一歩になればとても嬉しいです。僕らが話したことも、重箱の隅をつつくといろんなネタが出てくるので。何度でも楽しんでいただけたら幸いです」とメッセージを送り、“10年ぶりの同窓会” この日一番の温かな笑顔と拍手で締めくくった。