スーパーのレジに向かうと、特設コーナーに並んだ真っ赤なパッケージに目が留まった。よく読むと、「トマトだいすき!ミルキー」の文字と大きなトマトをかぶったペコちゃんの絵。「鳥取県産日南トマト使用」とあるのを見て、思わず買い物かごに入れた。
ミルキーといえば、ミルク本来の優しい甘さを生かしたソフトキャンディーで不二家の看板商品。<ミルキーはママの味>のテレビCMで有名だ。それがなぜ日南町のトマト?
実は発売75周年を迎え、地域の特産品とコラボした商品開発を進めているそうだ。日南トマトは標高400~600メートルの準高冷地で朝晩の寒暖差を生かして栽培。ジャムに加工してトマト味の生地に閉じ込め、トマト本来の風味とミルキーの甘さを生かした商品に仕上げたという。
なるほど、パッケージを開けた途端にトマトの香りが漂い、口に入れると濃厚な風味が広がった。想像以上にトマトの主張が強いだけに好き嫌いは分かれるかもしれない。それでも発売を記念して不二家から商品をプレゼントされた地元・日南小学校の児童たちは「日南トマトは全国に自慢できるほどおいしい」と絶賛していた。
町内では現在、33戸の生産者が約4・8ヘクタールで日南トマトを栽培している。“故郷の味”になったミルキーを満喫した児童たちが地元に誇りを持ち、将来生産者になってくれれば、ペコちゃんの笑顔もはじけそうだ。(健)














