河野太郎行政改革担当相は21日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について「高齢者は年明けになる。各自治体には、準備をお願いすることになる」と述べた。優先接種の対象となっている医療従事者らは、年内に3回目接種を開始する方向で検討する。

 厚生労働省は17日に3回目接種の実施方針を決定。接種時期は2回目完了から8カ月以降を目安とし、接種対象者や接種体制について議論を進める考えだ。河野氏は、2月に接種を開始した医療従事者は年内に、5月の大型連休明けに接種が本格化した高齢者は来年初めに、それぞれ3回目接種が始まるとの見通しを示した。

 1、2回目接種の予約時に混乱を招いた反省を踏まえ、自治体が接種日時を指定する方法も含め、予約方法を改善する意向も明らかにした。

 加藤勝信官房長官は会見で、ワクチンが5~11歳にも有効だとした米製薬大手ファイザーの発表に関し「子どもの感染は大変関心がある。引き続き情報収集していきたい」と語った。