短歌 寺井 淳選

姿見に帯確かめて子の支度年改まり初釜の朝           江 津 田中 毬子

  【評】一期一会というくらいだから、普段の稽古も初釜も、本来は変わらないはずだがやはり、初稽古には違う緊張と晴れがましさがある。上句の支度の空気が気持ちよい。

見をかねる活字を拾って本を読む斜め読みでもいいいつまでも   出 雲 嘉本  靖

  【評】加齢にともない文字も見づらくなってきた。しかし、本を読むことが生きることの糧だ。この思いに共感する。歩くこと、食べること、そして本...