政府による新型コロナウイルス緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の全面解除を受け、島根県が29日、宣言と重点措置の対象だった27都道府県との不要不急の往来自粛を求める県民向けの要請を、30日までで終えると発表した。

 10月1日からは、行き先の都道府県の呼び掛け内容に注意し、不要不急の外出自粛を要請する地域との往来は慎重に判断するよう求める。島根県によると、29日時点で外出自粛を求めているのは和歌山県のみだが、宣言対象だった19都道府県などが今後、こうした呼び掛けをする可能性があるとみられる。

 県民への県境をまたぐ不要不急の往来自粛要請は、8月18日の対策本部会議で全都道府県に対して求め、今月27日に宣言や重点措置の対象地域以外は解除する方針を示していた。 (原田准吏)