薄汚れたジーンズの後ろポケットから、その男性はしわくちゃの紙幣と、1枚の身分証明書を取り出した。刑務所を管轄する当局が発行したカードには、名前と写真のほか、役職が記されている。そこには「死刑執行人」との文字があった。

 パキスタン東部ラホールに住むサビル・マシー(41)は、2006年から地元パンジャブ州で、絞首による死刑執行を担っている。自らの手で首にロープをかけた死刑囚は、少なくとも250人以上に上るという。「うーん、分からないな。いちいち覚えて...