灯籠で照らされる松江市美保関美保関の青石畳通りに2日、クジラにちなんだ光るオブジェが登場した。京都芸術大(京都市)の学生が制作し、8日から明かりをともす。11月末まで毎週金曜、土曜、祝前日の夜に点灯される。
オブジェは高さ1メートル15センチ、長さ2メートル90センチ、幅1メートル20センチで、木材と針金でクジラを模した骨組みを作り、和紙を貼り付けて制作。学生8人が江戸時代に美保関にあった捕鯨のための役所「くじら方」に着想を得てデザインし、構想期間を含めて半年がかりで完成させた。
京都芸術大は2015年から森岡厚次准教授(49)が中心となり、松江水燈路(すいとうろ)にあんどんを展示する「島根プロジェクト」を展開。水燈路が新型コロナウイルスの影響によって中止となり、美保関に発表の舞台を移した。
学生は2日に美保関入りしてオブジェを組み立て、3日に試験点灯して出来栄えを確認した。プロジェクトリーダーで3年の中川美里さん(21)=京都市=は「新型コロナで予定した地域住民とのイベントができず残念だが、作品を通じて交流できると思う」と話した。
オブジェは青石畳通りの中央部に置かれ、日没の直前から午後9時まで点灯する。













