アオコの原因となるラン藻類「ミクロキスチス」が松江、出雲両市の宍道湖岸計4カ所で発生したと国土交通省出雲河川事務所が5日、発表した。2018年11月以来の発生確認で、現時点では悪臭などの影響はない。
4カ所の内訳は、松江市内の大垣、打出、西浜佐陀各町の北岸3カ所と、出雲市斐川町沖洲の西岸1カ所。うっすらと筋状に発生が認められる「レベル2」や、水面全体に広がる「レベル3」の状態だった。範囲はいずれも幅5~10メートル、長さ30~50メートル。
7、8月の雨で湖水の塩分濃度が低くなったのに加え、10月以降気温が高い日が続き、水温が上昇したのが原因とみている。 (佐々木一全)