繁殖雌牛の改良成果を競う鳥取県畜産共進会(県畜産共進会主催)の和種種牛の部がこのほど、琴浦町湯坂の県中央家畜市場であった。最優秀賞に当たるグランドチャンピオンに宮崎美知子さん(51)=伯耆町上野=の「めい」(生後12カ月)が決まった。
月齢や血統、団体単位の計5部門に延べ40頭が出品され、グランドチャンピオンは5部門の首席の中から選ばれた。
「めい」は県種雄牛「百合鵬2」の子。あばらが張り出す大きな体は肉用種の特徴が色濃く、全体のバランスも優れた。
東京都出身の宮崎さんは約20年前にIターンで新規就農し、夫とともに和牛の五輪と称される全国和牛能力共進会(全共)へ過去2回、県代表を送った。
県共進会の結果は、1年後の鹿児島全共の県代表選出には直結しないものの、最優秀賞受賞に「飼いやすい子だが、まさかだった。評価される牛を育て続ける」と思いを強めた。 (田淵浩平)
各部門で首席を獲得した生産者は次の皆さん。
1区若雌=宮崎美知子さん▽2区若雌=岡崎悠一さん(大山町)▽3区若雌=木嶋真理子さん(伯耆町)▽4区母系牛群=中田誠さん(日南町)▽5区繁殖雌牛群=盛山裕彰さん、内山茂昭さん(ともに琴浦町)