シルクパウダー入りのソフトクリームを手にする影山晃司社長=出雲市今市町、影山呉服店
シルクパウダー入りのソフトクリームを手にする影山晃司社長=出雲市今市町、影山呉服店
ソフトクリームの生地に練り込むシルクパウダー
ソフトクリームの生地に練り込むシルクパウダー
シルクパウダー入りのソフトクリームを手にする影山晃司社長=出雲市今市町、影山呉服店
ソフトクリームの生地に練り込むシルクパウダー

 出雲市今市町の影山呉服店が、シルクパウダー入りソフトクリームを発売した。新型コロナウイルス禍で来店客が減る中、着物の主原料・絹にちなんだスイーツで、若い女性ら新たな顧客層に和服に親しんでもらうきっかけをつくる。絹はタンパク質が豊富で肌に良いとされ「美肌」と絡めてアピールする。

 新型コロナで茶事などが中止となった影響で来店客はコロナ禍前の6割に減った。影山晃司社長(41)が昨年夏から新規事業を模索するうちに、肌に良いとされるシルクパウダーの存在を知った。コロナ収束後は島根県の誘客キャンペーン「美肌県しまね」と連動させ、観光客も取り込めるのではないかと考えた。

 色も味もないシルクパウダーをどう生かすか思案し、微細な繊維組織の絹を加えることでなめらかな口当たりのソフトクリームを開発した。絹産地として有名な群馬県の業者からシルクパウダーを仕入れ、山陰では珍しいイタリア製のソフトクリーム製造機を導入。北海道産ミルクとシルクパウダーの配合を研究した結果、少し柔らかめの舌触りのよい品に仕上げた。出雲市のコロナ関連の補助金50万円を活用した。

 影山社長は「ソフトクリームを買いに来た若い人に横目にでも着物を眺めてもらい、和服に触れる機会を増やしたい」と話した。

 レギュラーサイズが450円、ミニサイズが250円。テークアウトのみで店頭で販売する。  (平井優香)