川中島合戦図屏風の前に展示された虎徹の刀=出雲市浜町、出雲文化伝承館
川中島合戦図屏風の前に展示された虎徹の刀=出雲市浜町、出雲文化伝承館

 島根にゆかりがある名刀などを集めた特別展「刀剣展ー島根と中国地方の優品―」が9日、出雲市浜町の出雲文化伝承館で始まった。平安時代から江戸時代までに作られた刀剣や、甲冑(かっちゅう)、合戦を描いた屏風(びょうぶ)計39点を展示。作られた時代や刀工の特徴によって刃の長さや刃文(はもん)が異なっており、興味深い。

 刀剣は、島根県指定文化財で物部神社(大田市)に奉納された太刀や、徳川家の家紋「三つ葉葵(あおい)」が記された日御碕神社(出雲市大社町)所蔵の太刀、新選組の近藤勇の刀を作ったとされる虎徹の作品など27点が並ぶ。

 焼き入れでできる刃文は直線的なものや、均一した丸みが連続するものなど一つ一つ違い、刀工の個性や技術が表れている。刃の長さは、背に負い馬に乗って使うのが主流の平安時代は幕末期に比べて長めになっているなど、時代によって変化しているという。

 藤原雄高学芸員は「表面の色などを細かく見ていくとそれぞれ異なり、面白い。展示を見てより(刀文化に)興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。

 11月28日まで。入館料は一般800円、高校生以下無料。月曜休館。
     (月森かな子)