バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)西地区の島根スサノオマジックが10日、ホームの松江市総合体育館で第4戦を行い、レバンガ北海道(東地区)に94-79で快勝した。通算3勝1敗で順位は西地区2位。
島根は第1クオーター、小阪彰久やリード・トラビスの3点シュートなどで流れをつかみ、前半で20点差をつけた。第4クオーターは相手に反撃されながらも終始リードを保ち、付け入る隙を与えなかった。山下泰弘が49人目となるB1通算500アシストを達成した。
第5、6戦は16、17の両日、アウェーのおおきにアリーナ舞洲(大阪市)で大阪エヴェッサと対戦する。
◇第4戦(10日・松江市総合体育館、1604人)
島 根 94 23|14 79 北海道
3勝1敗 23|12 4敗
28|27
20|26
【評】島根は危なげない試合運びでリードを守り、北海道を圧倒した。
第1クオーター序盤は競り合ったが、小阪やトラビスの3点シュートなどで引き離した。第2クオーターも堅い守りから素早く攻撃に切り替えて得点を重ね、46-26で折り返した。
後半は、昨季まで島根に在籍したデモン・ブルックスの活躍などで追い上げられる場面もあったが、要所で3点シュートを決めて流れを渡さず、2桁のリードを保った。後半は10本あったフリースローを全て決めるなどそつなく加点し、寄せ付けなかった。
守備の課題を修正して快勝した。前日、最終盤までもつれる激戦を演じた島根は前半、ディフェンスリバウンドで優位に立ち、リードを築いた。守りから攻撃につなげ、主導権を渡さない試合巧者ぶりを見せた。
「ディフェンスのゲームプランが大きく崩れてしまった」と第3戦を振り返ったポール・ヘナレ監督。第4戦を前に相手のスクリーンプレーへの対応とディフェンスリバウンドの意識を高めることを選手に求めた。
試合開始直後からディフェンスリバウンドで奮闘。前半の本数は第3戦の9本から17本にアップした。金丸晃輔や安藤誓哉らも粘り強く拾い、速攻を狙った。
リバウンドを支配したことで、ゲーム全体の流れを掌握。第1、2クオーターとも、23点を奪った一方で相手の攻撃は10点台に抑え、北海道の佐古賢一監督に「残念なゲームの入りになった」と言わせた。後半は北海道に勢いに押される場面もあったが、前半の貯金が最後までものをいった。
チームの修正力を印象付けた1勝にも、ヘナレ監督は厳しく評価。「(試合ごとに)アップダウンがあるようでは、まだまだ。安定した試合展開が2日間続けてできるようにしていきたい」とシーズンを見据えた。 (三浦純一)