鳥取県が30日、倉吉市在住の20代の女性8人が新型コロナウイルスの変異株検査で陽性だったと発表した。29日に確認された3人と合わせた11人は同市内の事業所社員寮で感染したとして、クラスター(感染者集団)発生を認定した。県内のクラスターは7例目で、変異株疑いのあるクラスターは初めて。30日は、このほかの12人を合わせて計20人の感染を確認。一日の発表者数としては県内過去最多となった。
県によると、29日に倉吉市在住の20~30代女性3人の感染確認を受けて同じ社員寮に住む11人が検査を受け、うち8人の陽性が30日に判明した。社員寮の感染者11人のうち1人が21、22の両日、大阪府内への移動歴があるという。
寮は2棟あり、15人が暮らす。一人部屋ではなく、各部屋2~4人で生活していた。風呂やトイレ、台所などの共有スペースがあったという。
県は事業所を通じて入寮者や社員と連絡が付いているとして、会社名を公表しない。県は30日、同僚73人にPCR検査を実施し、50代女性の1人が陽性で、変異株検査も陽性だった。会社は29日から休業しており社内を消毒するという。
このほかの11人について、うち2人は変異株検査で陰性、残る9人は31日にも検査をするとしている。
県内で確認された感染者の累計は241人となった。うち変異株疑いのある感染者は14人。