島根県吉賀町議会(定数12)が29日、臨時会を開き、3月定例議会で否決した2021年度一般会計当初予算案について、町が3300万円減の71億9700万円とする修正案を提出し、賛成多数で可決した。民営化する第三セクター「エポックかきのきむら」(吉賀町柿木村柿木)の債務超過額の整理に充てる助成金を減額したほか、成果が上がっていなかった地域商社事業から撤退することで、議会の了解を得た。

 修正案では、三セク助成金4700万円を3千万円に減らし、地域商社の関連事業費1600万円はゼロとした。これにより、三セク助成金や地域商社事業を問題視していた議員の一部が賛成に回り、議長を除く11人で採決した結果、賛成9、反対2で可決した。

 エポックかきのきむらは、1993年に旧柿木村やJAなどの出資で設立。シイタケの菌床製造販売を手掛けたが、...