すだれのようにつるされた干し柿=松江市東出雲町上意東
すだれのようにつるされた干し柿=松江市東出雲町上意東

 西条柿の栽培が盛んな松江市東出雲町上意東で、干し柿作りが始まり、地区のあちこちにつるされたオレンジ色の「柿すだれ」が深まる秋を告げている。

 約1ヘクタールで450本の西条柿を育てる「まる福農園」は、10月末に干し柿作りをスタートさせた。3日はスタッフ9人が1個ずつ丁寧に皮をむき、ひもに結び付けてつるす作業に黙々と励んだ。今月末まで続き、約4万個を生産する計画。

 柿は1カ月近く干し、「百市のほし柿」として25日ごろから東京を中心に出荷する。福岡博義代表(78)は「今年も順調に甘い柿ができた。中と外が同じやわらかさが売りの干し柿を味わってほしい」と話した。 (片山皓平)