障害者が作ったアート作品の展覧会が5日、益田市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで始まった。工夫を凝らした絵画や手芸、工芸品の数々が来場者の目を楽しませている。7日まで。
障害者への理解と認識を深めてもらおうと、県と県障がい者文化芸術活動支援センターが主催。より多くの人に見てもらおうと、巡回展として県西部で初めて開いた。
県内から応募のあった414点の中から審査に通った35点を展示。縫い方を変えながら花や星の形を表現し、金賞に輝いた横田佳代子さん(浜田市)の「メルヘンのれん」など独創的な作品が並ぶ。
既存の美術の枠組みに当てはまらない作品を手掛けるアール・ブリュット作家の戸舎清志さん(出雲市)の作品展示もある。
支援センターの渉秀之コーディネーター(49)は「線の書き方や表現に工夫を凝らした個性豊かな作品をじっくり鑑賞していただきたい」と来場を呼び掛けている。入場無料で、開場は午前10時~午後6時。
(石倉俊直)