山陰両県に支社や支店を置く企業49社でつくる「SUN-INぶらんち会」の2021年度定例会が5日、大田市内であった。会員13人が世界遺産の石見銀山遺跡や三瓶山などを巡り、世界経済を動かした銀山の歴史の魅力や、自然に触れ、山陰への愛着をあらたにした。
大森町の石見銀山遺跡では史跡や寺社を回ったほか、貴重な資料を保管する文化・交流施設「なかむら館」を訪問。運営する一般社団法人の理事長を務める中村ブレイスの中村哲郎専務や、石見銀山資料館の仲野義文館長の説明を受けながら、銀貨幣の丁銀、絵巻物、古地図といった銀山の繁栄の様子を物語る資料に熱心に見入った。
三菱電機山陰営業所(松江市平成町)の木原親司所長(53)は「久しぶりの銀山だったが、詳しい資料や説明を見聞きすることで、あらためて魅力的だと感じた。また訪れたい」と話した。
(錦織拓郎)