【邑南】プロのパントマイムチームの公演がこのほど、島根県邑南町原村の高原小学校体育館であった。滑稽な表情と体の動きだけで物語を演じ、全校児童36人が見入った。
全国で活動する「スーパーパントマイムシアターSOUKI(ソウキ)」のメンバー4人が出演した。見えない壁を触ったり、2人で綱引きしたりする動きを披露した。本当に壁や綱があるかのような動きで、児童からは「すごい」と歓声と拍手が起こった。
公演後、江ノ上陽一代表(61)がメンバーの一人は視覚障害を抱えながら演じていたことを明かし「みんなも一歩踏み出す勇気を忘れないで」と、挑戦することの大事さを説いた。
児童のパントマイム体験もあり、見えない壁を触りながら上下左右に移動する動きに挑戦。「動きにめりはりを付けることを意識して」「表情でも演じよう」などと助言を受け、最後は児童と先生が壇上に上がって披露した。6年生の杉本功太さん(11)は「プロの表現力はすごかった。自分ももっとリアルに演じたい」と興味を示した。
公演は文化庁の事業の一環で、全国約20校である。
(吉野仁士)













