幽霊役の児童(右)の演技に驚く参加者=島根県邑南町高見、高原公民館
幽霊役の児童(右)の演技に驚く参加者=島根県邑南町高見、高原公民館

 島根県邑南町高見の高原小学校児童が企画したお化け屋敷が6日夜、近くの高原公民館であり、参加した保護者ら41人が、リアルな仕掛けや児童の演技に肝を冷やした。

 公民館2階の複数の部屋を使い、幽霊が出るとうわさされる旧町立病院を見回るという設定。部屋を受付や中庭、手術室などに改装し、赤い手形の付いた壁紙を貼ったり、段ボールで作った墓や井戸、手の模型を置いたりして、雰囲気にこだわった。

 参加者は暗闇の中、明かりを手に数人一組で恐る恐る進み、幽霊に扮(ふん)した児童が物音を立てたり飛び出したりしてくるたびに、悲鳴を上げて逃げ惑った。最後の手術室では、手術台に寝ていた児童が起き上がって参加者を追いかけた。

 高原、布施両公民館の主催で、児童12人が約10日かけて準備した。参加した同町和田の古川康正さん(72)は「飾り付けの質が高く、雰囲気が出るようよく考えられていた」と話した。幽霊を演じた高原小6年の上田徠弥斗(らいと)さん(11)は「想像以上に驚いてもらえた。人を驚かすことにはまりそう」と笑った。 (吉野仁士)