公務外で受験した国家資格試験でカンニングしたとして、鳥取県企業局東部事務所の男性係長(52)が8日、戒告の懲戒処分を受けた。県消防防災課が試験を所管していたため発覚。同局は、公務員は公務外でも県民の見本となるべきだとしている。

 同局経営企画課によると、男性は6月15日、県庁講堂であった危険物取扱者の試験を受験中、カンニングペーパーを机の上に出していたという。監督員から指摘を受けて失格となった。

 聞き取り調査に対し、男性は「試験勉強が十分にできなかった」と説明。手作りのカンニングペーパーは小さいメモ用紙3枚で、法令に関する内容を記載していた。資格試験の受験は初めてだったという。

 企業局や知事部局で、職員が試験でカンニングして発覚した事例は初めてという。同課の山根伸次課長は「公務員は公務外でも県民の見本となる行動を取るのが基本だ。再発防止を徹底する」と述べた。

(岸本久瑠人)