自民党の細田博之氏(衆院島根1区)が、10日召集された特別国会で衆院議長に就任した。島根県選出国会議員で衆院議長は、1990年から93年まで務めた故桜内義雄氏以来、31年ぶりの選出。
細田氏は官房長官や衆院憲法審査会会長といった要職を歴任し、与野党に幅広い人脈がある。
細田氏は当選11回。東京大法学部卒業後、旧通産省(現経済産業省)や、運輸相などを務めた父の故細田吉蔵元衆院議員の秘書を経て、90年の衆院選で初当選した。
沖縄・北方対策担当相、党幹事長なども務めた。2014年12月に町村信孝氏が衆院議長に就任したのに伴い、清和政策研究会の会長職を引き継ぎ、党内最大派閥・細田派として率いた。
慣例により自民党籍を外れるため、派閥会長を退き、後任に安倍晋三元首相を推す意向を表明している。党島根県連会長も辞任する見通し。
県選出国会議員の衆院議長は、帝国議会では1945年に務めた故島田俊雄氏がいる。