デジタルアートと芸能を組み合わせたワークショップが11日、大田市温泉津町湯里の湯里まちづくりセンターで始まった。地元・湯里出身の舞台俳優竹内大樹さん(30)が企画。デジタル技術を生かした神楽面の絵付けの疑似体験などができ、市民が歓声を上げながら楽しむ。14日まで。
デジタルアートは、首都圏を拠点に活躍する空間アートクリエイター「Ponboks(ポンボックス)」こと本多大和さんが制作。タブレット端末の画面上の神楽面にタッチペンで色を塗る絵付けの疑似体験や、壁面に手をかざすとその動きに応じて絵が映し出されるコーナーなど、四つの体験型アートが来場者の関心を集める。
12日からはプロの演出家や俳優を講師に招いた演技、脚本の作成、ダンス、朗読、体幹トレーニングの体験会もある。
クラウドファンディング(CF)を活用してインターネット上で運営費60万円を募り「しまね文化ファンド」の助成も受けて開催にこぎ着けた。竹内さんは「芸術の力を使って今後も地域を盛り上げたい」と述べ、早速次年度以降の継続開催にも意欲を示した。
デジタルアート展示の入場料は高校生以上500円、中学生以下無料。体験会は小学生以上が対象で、参加料は1講座500円(各講座とも先着20人)。
(錦織拓郎)