島根県大田市の国立公園・三瓶山東の原展望台で朝食を楽しむイベント「天空の朝ごはん」が15日、3カ月半ぶりに開かれた。移動手段の観光リフトが運行を再開したため、復活した。参加者は眼下の景色を見ながら、パンのほか、温かいコーヒーやスープを味わった。
山麓の国民宿舎さんべ荘が運営し、標高854メートルの展望台で朝食を取る人気企画。市内の洋食店やドイツパン専門店などがメニューを提供し、2016年から50回続けてきた。
リフトが運休し、7月末に中断したが、リフトの新たな運営者が13日に運行再開し、イベントも再出発することになった。
大田市内外から参加した19人が、空が白んでいく様子を見守りながら、多彩な料理を堪能した。
地元から参加した飲食店店員小谷美紀さん(45)=大田市三瓶町=は「ここでしか経験できない貴重なイベント。再開はうれしい」と喜んだ。次回は29日にある。
(錦織拓郎)