オンラインで開かれた全国知事会の新型コロナウイルス対策本部会合=21日午前、東京都千代田区の都道府県会館
オンラインで開かれた全国知事会の新型コロナウイルス対策本部会合=21日午前、東京都千代田区の都道府県会館

 21日に開かれた全国知事会の新型コロナウイルス対策会合では、12月1日から始まる3回目のワクチン接種を巡る意見表明が相次いだ。2回目からの間隔は―。3回目のワクチンの種類は―。会長の平井伸治鳥取県知事は「今のうちに感染第6波対策を整えておかねばならないが、さまざまな情報を巡って混乱が見られる」と憂慮を示した。

 厚生労働省のワクチン分科会は今月15日、2回目からの間隔を「おおむね8カ月以上」としつつ、感染状況などを踏まえ自治体の判断で6カ月に短縮することも認めた。しかし間隔を短くする場合の例は示さず、判断は自治体に委ねられた。

 これに対し、京都府の西脇隆俊知事は「国民の間に6カ月でも接種できるとの誤解がかなり広がっている。例外的にのみ可能だと言うのなら、その要件を示していただかないと誤解が解けない」と問題視した。

 海外では2回目接種が進んだ国で感染が急拡大している例があることから、香川県の浜田恵造知事は「追加接種は早い方がいいと誰しも思うはず」と述べ、8カ月を原則とする理由の説明を国に求めた。

 1、2回目と異なる製品を3回目に打つ「交差接種」も悩みの種だ。政府は3回目用として、ファイザー製約2400万回分、モデルナ製約1700万回分を来年2月までに自治体に配分する計画。接種を受ける人がどちらかを選べるとしている。

 栃木県の福田富一知事は「住民心理として1、2回目と同じものを打ちたいとの希望が多くなる」と語り、1、2回目で主に使われたファイザー製が不足する可能性を示唆。埼玉県の大野元裕知事は「医療現場では複数のワクチンの取り扱いを余儀なくされ、混乱が生じている」と指摘した。

 「(ファイザー製を望み)ぜいたくを言うなら後回しだというのが政府の方針」と語気を強めたのは島根県の丸山達也知事。現在の配分計画について「(ファイザー製中心からの)大きな政策変更。大問題だ」と批判し、堀内詔子ワクチン接種推進担当相ら閣僚が直接国民に説明するよう訴えた。