急な病気や回復期で集団保育が困難な子どもに対応する病児保育で、松江市がスマートフォンなどを通して24時間、利用登録や予約ができるオンラインシステムを導入する。新型コロナウイルス感染防止で窓口での接触機会を減らすとともに、市民の利便性向上につなげるのが狙いで、来年5月の運用開始を目指す。

 オンラインシステムは専用サイトで事前登録や、子どもの急病などがあった場合に空き状況確認や予約ができるようにする。予約は無料通信アプリLINE(ライン)でも可能にする。

 現在は、あらかじめ市役所窓口で所定の用紙に必要事項を記入して事前登録する仕組み。各施設に電話し、空き状況を確認して予約する必要があるが、夜間は電話がつながらないなど課題があった。関連経費約280万円を30日開会予定の11月定例市議会に提出する2021年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。

 病児保育は、市内の5施設(定員3~10人程度)で対応。原則、0歳から小学3年生までを日曜、祝日、年末年始を除き、平日午前8時~午後5時半、土曜日午前8時~午後1時に受け入れる。1日当たりの利用料は市民が1600円、市民以外が2400円で、別途で食事とおやつ代がかかる。 (片山大輔)