食堂で友人と長話をし、教科書を買いに書籍部へ―。大学生の生活を支える大学生協が、新型コロナウイルス禍で苦境に立っている。感染拡大でキャンパスへの立ち入りが制限され、利用者が激減。状況が落ち着いても、オンライン授業の普及により、以前のような活気が戻るかは見通せない。あの手この手で乗り切ろうとする大学生協の今を見つめた。

 9月中旬、早稲田大の早稲田キャンパス(東京都新宿区)。飲食物や文具などを販売する「ライフセンター」の店内には学生の姿がほとんどなく、仕入れを控えている影響で陳列...