

松江市島根町加賀の火災現場は日本海に面した加賀港近くの住宅密集地で、南側に山が迫り、北側にある雑木林との隙間を抜けるように、東西方向と北側に向けて風が吹き抜ける集落だった。
地元住民などによると、普段から風の通り道で、集落内を回るように強風が吹き、一気に燃え広がったとみられる。
出火当時は風速9・9メートルの強い東の風が吹いており、目撃した男性(81)は、火元の民家から近くの小屋に燃え移り、その後、一気に他の民家に延焼したと説明した。
現場は松江市消防本部から12・5キロ離れ、車で約20分かかる距離があり、消防車の到着にも一定の時間を要したとみられる。