政府が新型コロナウイルス流行「第6波」に備え、新たな対策の全体像をまとめた。各地で医療崩壊に陥った第5波の教訓から学び、最悪の事態を避けられるのか。第一線で陣頭指揮を執ってきた3人に尋ねた。

   ◆

 新型コロナウイルス流行「第5波」では、感染者数の増加が病床確保のスピードを大きく超えた。重症者対応に保健所も忙殺されて在宅患者が多数発生するなど、結果的に見通しが甘かったと言われてもやむを得ない事態が生じた。

 今後は想定外の事態に備えておく姿勢が必要だ。新たな政府のコロナ対策全体像には、感染力が3倍になって医療の逼迫が見込まれる際の対応まで盛り込んだ。この点は評価したい。

 全体像では、第5波ピーク時に比べ3割増となる3万7千人が確実に入院できる体制を整備するとしている。計画を機能させるためには、どういう病状の人がどのように発生するかを予測し、人材の確保についても医療機関側とあらかじめ相談して用意しておくことが非常に重要となる。

 緊急時に一般医療を制限してコロナ患者用の病床を確保する取り組みはこれまでも実施してきたが、...