新型コロナウイルスが世界から「日常」を奪って1年以上が経過した。年齢や職業、健康状態や一人一人が置かれた環境・境遇により、奪われた「日常」はさまざまだ。

 生活様式や、働き方、日常生活の送り方の変化で済んだ人もいれば、生活の糧そのもの、仕事そのものが奪われ立ちゆかなくなった人も。生活手段のみならず、自分が自分らしくあるために不可欠なものや機会を奪われ、精神的に追い詰められている人もいる。

 感染し、重症化した人やその家族、いわれのない差別にさらされた人、重症化し面会もままならない中...