島根県警は29日、県東部在住の50代女性が電子マネーと現金計約88万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。同日、県警は特殊詐欺の予兆電話や被害が続発しているとして県全域に特殊詐欺警戒警報を発令した。12月5日まで広報活動を強化する。

 女性は9月、携帯電話を使いインターネット上で動画を視聴中に「18歳以上ですか」と表示されたため「はい」を選ぶと「書籍の購入が完了しました」と表示された。購入した覚えはなく、記載の番号に電話すると「キャンセルはできない。電子マネー40万円分を購入して」と言われ、指示通り購入した。

 約1カ月半後、見知らぬ番号から電話があり「ほかにも未納料金がある」などと言われ、さらに現金48万4千円を振り込んだ。不審に思い警察に相談した。

 今年の県内の特殊詐欺被害は10月末時点で54件(前年同期比8件増)、被害金額約6200万円(同約3100万円増)と続発。11月も被害届を受理したものだけで12件に上る。

 県警安全まちづくり推進室の小林貞樹室長は還付金名目の詐欺や予兆電話が増えていることに触れ「『還付金があります』と言われたら、電話を切って警察に相談してほしい」と促す。

  (古瀬弘治)