オリジナルのラベルを貼った袋に酒かすを詰める生徒=出雲市今市町、富士酒造
オリジナルのラベルを貼った袋に酒かすを詰める生徒=出雲市今市町、富士酒造

 【出雲】出雲商業高校(出雲市大津町)の生徒5人が29日、12月4、5両日に開く「出商デパート」で販売する富士酒造(同市今市町)の酒かすのラベル貼りと袋詰めをした。酒かすの認知度向上に悩む同酒造の課題解決につなげようと手を組み、来場者に酒かすの魅力をPRする。

 出商デパートは高校と企業、来場客の「つながり」がテーマ。各クラスが出店する店舗のほかに「出雲の魅力」と題した店舗を設け、商品の活用や販売方法などに悩む地元7社の商品を取り扱う。

 29日は富士酒造の今岡真澄常務(38)の指導で、商業科3年の生徒がラベルを袋に貼り、酒かすを100袋分詰めた。ラベルは生徒が、富士山の絵柄と「出商」の文字などをあしらった。

 1袋400グラムで価格は調整中。販売時にアンケートや聞き取りをし、結果を今後の販売や宣伝に生かすという。信高璃衣菜さん(17)は「酒かすは健康や美容に良い。いろんな人に良さを知ってもらいたい」と話した。

 出商デパートは2006年から毎年開き、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止した。今年は来場を生徒の家族に限定して開く。

  (平井優香)