第八章 邂逅(三十)

 佐々木盛綱が海を渡ったことで、他の武士たちも挙(こぞ)って同じ浅瀬を辿って追い掛けた。児島の篝(かがり)地(じ)蔵(ぞう)に城を構えていた行盛は、暫...