講演する景山誠二教授=米子市中町、市立図書館
講演する景山誠二教授=米子市中町、市立図書館

 新型コロナウイルスをテーマにしたセミナーがこのほど、米子市中町の市立図書館であり、鳥取大医学部の景山誠二教授(ウイルス学)がワクチンの効果や体への影響について、ひもといた。

 国民の8割近くが2回目接種を終えたワクチンについて、海外の臨床試験で確認された発症を防ぐ効果はファイザー95%、モデルナ94%と非常に高いとして「ワクチンは思った以上に効いている」と説明した。

 一部で懸念の声が上がる不妊の可能性については、接種者と非接種者で精子の運動率や濃度に関係がないとの研究結果があり、流産など妊婦への影響も考えられないとした。

 聴講した米子市新開7丁目の無職、中嶋秀明さん(66)は「ワクチンの効果があると分かり、3回目接種の必要性をあらためて感じた」と話した。

 セミナーは鳥取大医学図書館と市立図書館が開き、約40人が聴いた。
      (岩垣梨花)