鳥取大
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 鳥取大(本部・鳥取市湖山町南4丁目)は7日、元農学部共同獣医学科准教授の30代男性を筆頭著者とする論文4本で、他の研究者の論文の盗用があったと明らかにした。既に取り下げた1本を除く論文3本について取り下げるよう元准教授に勧告した。

 鳥取大研究推進課によると、論文4本は2014~16年発行の海外学術雑誌に掲載。カニの甲羅に含まれる物質の効果に関する内容で、先行研究を体系化する論文だった。盗用した内容が6割を占める論文もあった。さらに、うち1本は承諾を得ずに他の研究者を共著者に加えていた。

 不正行為を告発するメールが届いたのを受け20年12月から21年10月にかけ、外部委員を含む調査委員会が調べ、盗用だと認定した。他の共著者に盗用への関与はなかった。

 元准教授は13年4月から21年3月まで共同獣医学科に勤めていた。鳥取大は在職時に相当する処分を検討する。若手研究者を中心に論文の書き方を指導するほか、盗用チェックシステムを積極的に活用し、再発防止に努めるという。

 中島広光学長は「誠に遺憾。大学の研究への信頼を失墜させることになり、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。