松江市役所本庁舎の建て替え事業を巡り、上定昭仁市長が7日、新庁舎の利活用で助言を求めるコーディネーターを2022年度に置く考えを示した。有識者を想定し、人数、任用の仕方などは今後詰める。
トイレや行政窓口の場所といった分かりやすい庁内案内標識▽庁舎の効率的な維持管理方法や利用ルールづくり▽市民に開放予定の多目的スペース、テラスの活用方法-の3テーマで助言を求めるという。
22年度は市、コーディネーター、市民が参加するワークショップを開き、市民からの利活用案も募る。
7日の市議会本会議で岩本雅之議員(志翔の会)の一般質問に対し、考えを説明した上定市長は「眺望を生かしたにぎわいの拠点としたい」と述べた。
新庁舎は25年秋ごろの完成予定で、現在は既存庁舎隣の土地の掘削と基礎の一部を工事中。市は建て替えの総事業費を約150億円と見込んでいる。
(中村成美)