【大田】2022年に世界遺産登録15周年を迎える大田市の石見銀山遺跡をPRするラッピングバスが11日から走る。石見交通(益田市幸町)が社のオリジナルキャラクターと、遺跡内の名所や史跡を車体にあしらい、遺跡中心部を通る路線で運行する。
キャラクターは石見交通の運転手と添乗員という設定の「硯(すずり)交輝(こうき)」「硯(すずり)幸(さち)」きょうだいと、いとこである学生の「益観(ますみ)さくら」。社員がデザインし、名前は「石見」や本社所在地などにちなむという。
3人が遺跡中核地域である大田市大森町の町並みや、町内にある公開坑道・龍源寺間歩(まぶ)、世界遺産センター、羅漢寺をバックにほほ笑む様子が車体に大きく描かれ、目を引く。
世界遺産センターと仁万駅前(大田市仁摩町仁万)を結ぶ路線で運行。10日にセンター前でお披露目した石見交通の渡辺健一常務取締役は「ぜひ若い方に『乗ってみたい』と思っていただきたい」と期待した。
17~19日には利用者に1日30個限定でキャラクターの缶バッジを贈る。
(錦織拓郎)